




最近の新品ピアノは、値段が高くても音が良くない、という声をよく聞きます。
それは本来木で造られていた部品や外装の一部をプラスティックに変えた結果ピアノ全体が響かなくなってしまい弦と饗板だけが響いているからだと考えられます。
また安いピアノはその饗板さえも合板を使っているため、良い音を奏でる楽器からいつのまにかただ指先を鍛えるためだけのトレーニングマシーンとなってしまいました。
そこで見直されているのが、中古ピアノや、ピン、弦、ダンパー、ハンマー等を交換して再生したリニューアルピアノです。
ピアノは大体100年ぐらいは使えるものですし(現在日本で売られているスタインウエーの中古品は80年位前のものが多い)昔のピアノは材料(特に饗板)が良いので、磨耗する部品を取り換えたりしてきちっと修理さえすれば、音色は新品よりずっと良く耐久力も新品と変わらなくなります。
針葉樹である蝦夷松、やアラスカ松、ルーマニアンスプルース、カナディアンスプルース等、樹齢何百年と言う木の中心である柾目を使った良いピアノの饗板を手に入れる環境は、自然保護の観点から年々厳しくなり、今新品の日本製ピアノでは、5年以上シーズニングされた赤蝦夷松饗板を使って1ヶ月に数台しか造っていないシュベスターピアノ等でしか手に入れることはできなくなりました。